日本人の心「武士道」をわかりやすく!〜まんがで読破シリーズ〜

漫画紹介

海外に行って

「アナタノ宗教ハナンデスカ?」

と聞かれて答えに困る方もいると思います。

というかそんなに宗教って大事?

と思うかもしれませんが、海外では宗教の教えを基盤に道徳教育を行うため、

宗教がないと道徳教育をどうやっているのか?

と疑問に思われます。

昔ベルギーに留学していた新渡戸稲造も

同じこと考えて

日本人の道徳心の指針として「武士道」を書き、

世界中でベストセラーになりました。

外国人が思う日本人のイメージもこの武士道に近いのかもしれません。

今回はこの「武士道」をわかりやすく漫画で書いた

「まんがで読破 武士道」を元に武士道について紹介したいと思います。

新渡戸稲造が武士道を著したのが1900年で今から100年以上も前ですが、

現代の日本人にも

共通する点、取り入れたい点があると思います。

「太平洋の架け橋」として、その使命に殉じた国際人・新渡戸稲造が、日本の倫理観を英文で紹介した『武士道』は、当時の米大統領ルーズベルトなど世界の知識人から評価され、海外におけるサムライのイメージを決定づけた。「義・勇・仁・礼・誠・忠・名誉」…日本が世界に誇る精神を著した名著を、武士の象徴的物語『忠臣蔵』と併せて漫画化。
引用元:amazon.co.jp

武士道の道徳律

はじめに武士道の道徳律として7つの項目を紹介しています。

人として正しい道。

武士道では卑怯な行為や不正を禁じ、正々堂々とした行いを推奨します。

武士道の中で最も厳格な徳目ですが、

そもそもの武士道の示す正しい道が何かわかっていないと

弱者に強制を強いるための詭弁になってしまうので注意が必要です。

ただ、この正しい行為というのも、時代や立場によって変わってくるように思いますので、

「何が正しいか」「誰の立場から見て正しいか」を考え続ける必要があります。

「義を見てせざるは勇なきなり」(論語)という言葉が表すように

実際に義を行う時には勇気が必要なことも多いです。

しかし、勇気にも2種類あり、

犬死するような無謀な勇気は「匹夫の勇」とされ嫌われており。

真の勇気を「大義の勇」として区別されていました。

水戸藩2代目藩主の徳川光圀はこう言いました、

「真の勇気とは生きるべきときに生き、死ぬべき時に死ぬことである」

義を成すことにより返り討ちにあう恐れもあるため、武士は体も鍛えていました。

現在では自分の「義」を示すために武力に訴えることは少ないように思います。

しかし、その代わりに自分の会社での立場や人間関係を犠牲にすることもあるように思います。

例えば、会社での会議で正しいことを主張する。

もしくは、友人の間違った考えを正す。

ということが「勇」に相当するかもしれません。

こういった時には武力を磨く代わりに、

ロジックを磨いたり、相手への共感力を磨くとが重要であるように思います。

愛や寛容、他人への思いやりを指します。

義や勇を男性的な強さとするなら、仁は女性的な優しさを指します。

困っている人に手をさしのばす。

完全に相手を叩き潰すのではなく、改心の余地を与えて許すことも仁です。

「武士の情け」と言われることもあります。

仁は人の魂が持つ性質の中で最も気高いものとして認められており

それゆえ王者の徳とされています。

「仁」といわれるとピンとこない人も多いと思いますが、

「相手の立場で考えて行動する」とするとわかりやすいと思います。

正しい行いも、相手の視点が抜けていると、

独りよがりな行動や逆に相手を傷つけてしまうこともあるように思います。

相手の立場、気持ちを推し量るからこそ生まれる謙遜の態度を指します。

うわべだけの礼は本来の礼でなく、相手のことを思う気持ちが外にあらわれたものです。

「礼儀作法」と言うと

堅苦しい、めんどくさいと感じるかもしれませんが、

これは所作を正しくすることが目的というわけではなく、

相手に対して敬意を表すために生まれたものです。

なのでそれぞれの作法には由来があります。

よく日本人が「つまらないものですが、、、」

と言ってお土産などを渡しますが、これは自分のことを卑下しているわけでなく、

相手が素晴らしすぎて、この程度のものは似合わないという意味でこう言います。

ちなみに海外では「これメッチャいいものだから、あなたにあげる!」

ってなってて、私はこちらも好きです。

字の通りで「言った」ことを「成す」

約束を守るという行為です。

武士にとって嘘をつくことや約束を破ることは臆病な行為とみなされます。

ちなみに武士は約束を破らないので、証文をつくりませんでした。

「武士に二言はない」というやつです。

これは商人とは正反対で。

当時は士農工商の身分の順番でしたが、

これは権力者に富を集中させないという点で非常に理にかなっていました。

新撰組の羽織にも描かれており、

「忠誠」や「誠に生きる」という信念が込められています。

名誉

自分に恥じない高潔な生き方を守ること。

「菊と刀」にもあるように

欧米の「罪の文化」に対して日本の「恥の文化」と言われることがあります。

これは幼い頃から周りに対して恥ずかしい行為を

「名誉を損なう行為」として教育してきたためです。

武士にとって名誉は何より大事で、時として名誉のために

命を賭けることもあります。

武士として名誉を守る死に方が「切腹」です。

ちなみに「武士道」の本も読んだことがあるのですが、

この切腹の描写があまりにもリアルでビビります。

忠義

ここまで紹介してきた道徳律は武士だけでなくほかの階級にも当てはまりますが、

忠義は武士特有のものでした。

武士が忠義を尽くすのは君主でしたが、

武士は君主の奴隷ではなく、君主の間違った考えには命を懸けて

自分の考えを伝えていました。

つまり忠義とは強制ではなく自発的なものでした。

武士道では「美しく死ぬ」ことを追及しましたが、

これは突き詰めればなんのために生きるかを考え抜くことに相当します。

忠臣蔵

あらすじ

武士道のあり方を示す代表的な出来事で、

浄瑠璃や歌舞伎の演目のひとつです。

江戸時代の「赤穂事件」ともいわれます。

今の兵庫県の赤穂藩の浅野大名が催事の際に高家の吉良上野介に侮辱され、

これに切りつけたため切腹を命じられます。

喧嘩両成敗にも拘わらず、浅野大名が切腹し、吉良が生きているということで、

家臣47人は殿の無念を晴らすため、討ち入りを計画します。

当時は罪を犯した場合、親族にも処罰が及ぶため

離縁して罪が及ばないようにしてから討ち入りを果たします。

吉良を打ち取った後、四七士は幕府に切腹を命じられます。

亡き殿への忠義を命を懸けて示したとして、忠臣蔵は人気を誇っています。

なぜ忠臣蔵は人気があるのか?

「菊と刀」にも忠臣蔵は取り上げられています。

そこに書かれていた人気の理由は、

四七士が果たした忠義が困難なジレンマの上に成り立っていたことです。

亡き殿のために仇討ちすることは、殿への忠義は守れますが、幕府への忠義に反する行為です。

どちらかの忠義を立てればもう片方の忠義を果たすことが出来ない。

このようなときに自らの死をもって両立を果たす。

命をかけて困難な忠義を果たす姿が強者の証で多くの人の憧れとなったため、

忠臣蔵は人気が高い演目となっています。

「武士道」の解説漫画

まんがで人生が変わる! 武士道: 世界を魅了する日本人魂の秘密  カネダ工房

100年以上も世界で読み継がれてきた名著『武士道』が、オリジナルまんがとわかりやすい図、たっぷりの解説付で登場!本書を、楽しく読み進めるうちに「日本人の魂」である武士道の本質のほか「日常に役立つ知恵」「尊敬されるリーダーに必要な心がまえ」「心を強くする法」「真に自分が満足できる生き方」「驚異的スピードで己を成長させるコツ」「世界の人と理解を深め、うまくやっていく法」など私たちの祖先が蓄えてきた人生の宝となる教訓が学べます。
引用元:amazon.co.jp

まんがでわかる 新渡戸稲造 岬龍一郎 (著), 涼原ミハル(まんが) , 朝日文左(シナリオ)

ある日、ダメ営業マン・高村瑛太は、はかま姿の奇妙な女性・平塚なつと出会う。彼女は明治時代からタイムスリップしてきた武家の末裔だった―。「剣は心なり」仁、義、勇、誠、礼、名誉と忠義…。サムライが貫いた、誇り高き行動哲学。
引用元:amazon.co.jp

まとめ

「武士道」の精神や、代表的な事例として「忠臣蔵」を紹介しました。

現在では名誉のために命を賭けることは滅多に無いと思いますが、

小さくとも実践していきたい精神のように思います。

江戸時代の平均寿命は だいたい30~40歳に対して、現在は80歳以上。

当時は病や戦で二十にも満たないうちに亡くなった人も多くいると思います。

その分「死」が身近で、だからこそ「どのように生きたいか?」

を自問することも多かったと思います。

現在では、何か特別なことがない限り、

自分の人生観について考えることは少ないと思いますが、

この漫画や「武士道」がそのきっかけになればと思います。

東京漫画読書会とは?

東京漫画読書会は平日の19時半から品川で開催しております。

是非とも一度好きな漫画とともにご参加ください。

こんな人におすすめ

 ・漫画が好きな方
 ・プレゼン力を磨きたい方
 ・コミュニケーション力を磨きたい方
 ・会社外の人と接する機会が欲しい方
 ・大人数が苦手な方
 ・面白い漫画が知りたい方

詳しくはコチラ

コメント