妊娠・出産のリアル 透明なゆりかご

漫画紹介

今回は現在NHKでドラマになっている

「透明なゆりかご」

について紹介してみたいと思います。

妊娠・出産のさまざまなトラブルやそこに至る背景を扱っており、リアルを垣間見れる作品です。

私も実際に読んでみて、これまでの印象が現実と大きく異なっていると感じました。

管理人
管理人

こんな人にオススメ
・これから子供が欲しい人
・友人や同僚など近しい人が妊娠した人
・母親と喧嘩してしまった人
・家族に妊婦さんがる人

あらすじ

作品名:透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記

著者:沖田×華

掲載雑誌:Kiss PLUS→ハツキス

巻数:7巻(2018年8月)

看護学科の高校3年生の×華は母親のすすめで産婦人科院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作、いよいよコミックスで登場!
引用元:amazon.co.jp

著者の沖田さんは、高校3年生の時にバイトで産婦人科で働きます。

透明なゆりかごはその時の体験をもとに書かれたノンフィクション作品です。

沖田さんの主な仕事は

人工中絶後の「命のカケラ」を集めて処理することでした。

産婦人科で生まれてくる命、消えていく命

様々なエピソードを通して命の尊さや母親の偉大さを感じることが出来る作品です。

著者:沖田×華さん

著者の沖田×華(おきた ばっか)さんは富山県出身で2005年から漫画家として活動しています。

ペンネームは沖田×華は「起きたばっか」に由来しているとのこと。

高校卒業後に看護師として病院で働きますが、その後退職して風俗で働き、

2005年から漫画家として活躍するという異例の経歴です。

透明なゆりかごに関するインタビューでは下記のように話しており、

赤ちゃんが生まれて幸せそうな人々の裏側で、こっそりと正反対のことをしている。産婦人科の明暗を描きたいと思いました。特別なことではなく、日常的に起こっているものとして、です。
引用元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/43299

沖田さんが現場で見た妊娠・出産のリアルな体験を伝えたいという思いがうかがえます。

日本での中絶の件数

透明なゆりかごの1巻で

日本の死因第一位はガンでなく人工中絶といわれていました。
(作者が当時病院で働いていた97年のころで現在とは若干異なる場合があります。)

ちなみに昨年2017年の出生数は94万1000人となっています。

これは1970年代の200万人に比べると半数以下で、昨今の少子化を色濃く反映しています。

一方の中絶件数ですが実は中絶にも2種類あり

一般的にイメージする中絶は人工妊娠中絶で、

流産や死産で出生に至らないものを自然妊娠中絶といいます。

人工中絶が年間168,015人(2016年 厚生労働省調べ)、

自然中絶は平均の流産率が13.9%なのでおよそ15~16万人と推定できます。
引用元:厚生労働省 「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会 報告書」

つまり妊娠してもトータルの25%ほどが何らかの理由で中絶という結果になってしまいます。

透明なゆりかごでは妊娠・出産に関する様々なトラブルが取り上げられていますが、

そのようなトラブルは決して稀なケースではないことがわかります。

感想

「透明なゆりかご」名前の由来

透明なゆりかごでは様々な理由で中絶やワケアリな妊娠、出産をしたエピソードが描かれます。

その中でメインのテーマとなっているのは人工妊娠中絶です。

「透明なゆりかご」というタイトルの由来を

著者の沖田×華さんはインタビューで下記のようにお話ししています。

当初のメインテーマが「中絶」だったので、存在していたのに”ないことにされた命”をあつかうというイメージがありました。存在が透けているような不安定感、不透明感を出したいと思いました。”透明”はクリアーなものではなくて、ぼんやりした存在感をあらわしています。
引用元:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/43299?page=3

実際に作中でも、

「自分が失った子供、生まれてくることはなかったが、

決してなかった子供として扱ってほしくない。」

と語る母親や、

「生まれてこなかった子供を、生まれてきた子供と同じように扱う」

という看護師の取り組みが描かれています。

生きてほしいと思う一方で、命が宿っただけで意味があるとも思いました。

母性について

透明なゆりかごの中で母性について、下記のように記述があります。

「妊娠した時(胎動を感じる安定期)に子供に愛着を持つ感情のこと」
「出産後は授乳等のスキンシップをしていくにつれ子供を健全に育てようとする母性本能が生まれる」
引用元:透明なゆりかご1巻

作中でも母性について取り上げられることが多く、

母性の光の部分、暗い部分の両方の描写が見受けられます。

作中では母親に捨てられた経験がある妊婦と接しているときに、

主人公が自分の経験と重ねて

母親に愛された記憶がない娘がどう自分の子を愛せばよいのか?

自分も母親のように子供を苦しめてしまうのではないのか?

といった疑問を心の中で投げかけています。

自分が母親になるのが心配。

しっかり子供を愛せる母親になることが出来るだろうか?

と、不安になる妊婦さんを支えていたのが

母親が遺した母子手帳でした。

母子手帳を見て、

自分が生まれた時。

母は確かに自分への愛情を抱いており、

その愛情を支えに、自分の子供にも愛情を注ぎます。

様々なリスクがある妊娠・出産。

それを通して注がれる母親の子供への愛情は

偉大でかけがえのないものだと感じました。

まとめ

透明なゆりかごで取り上げられているケースは決して珍しいものではなく、

妊娠・出産は常にリスクと隣り合わせであることを学びました。

なので実際には妊婦さんだけでなくその家族にもプレッシャーがかかると思います。

少し話は変わりますが「一姫二太郎」という言葉はご存知でしょうか?

子供をもつなら女の子が一人、男の子が2人が良い。

という風に思われることもあるようですが、

長女の後に2人の男の子が理想的という子供の生まれる順番の理想を意味しています。

この言葉の由来は一人目が女の子のほうが夜泣きが少なく、

家事も手伝ってくれるから理想的。

という意味もありますが、家の跡継ぎのために男の子を産むことを求められて時代に、

一人目の子供が女の子だった女性を慰める意味の言葉だったとも言われています。

このようなことは最近では言われることが少なくなったように思いますが、

いまだに残っている地域もあるかと思います。

医療の進歩もあり、妊娠・出産のリスクも改善してきましたが、

妊婦さんには様々な方面からのプレッシャーがあるので、

可能であれば家族の方に支えてもらい、万全な状態で出産に臨んでほしいと感じました。

東京漫画読書会とは?

東京漫画読書会は平日の19時半から品川で開催しております。

是非とも一度好きな漫画とともにご参加ください。

こんな人におすすめ

 ・漫画が好きな方
 ・プレゼン力を磨きたい方
 ・コミュニケーション力を磨きたい方
 ・会社外の人と接する機会が欲しい方
 ・大人数が苦手な方
 ・面白い漫画が知りたい方

詳しくはコチラ

コメント