緻密なストーリーとかわいいヒロイン!『神のみぞ知る世界』感想

漫画紹介

神のみぞ知るセカイという漫画をご存知しょうか?

表紙だけを見ると、萌え漫画?

と思われがちですが、読み進めると

そのストーリーの緻密さ

隠されたメッセージ

そして、ヒロインのかわいさに

夢中になるなること必至です!

かわいいヒロインに癒されてい人はモチロンのこと、

人と真剣に向き合いたいと思っている人にもおすすめの作品です。

すでに完結しているのでサクサクと楽しめます!

管理人
管理人

こんな人にオススメ
・かわいいヒロインに癒されたい
・ロジカルに恋愛したい
・ストーリーに夢中になりたい
・ギャルゲー大好き
・京都大学に在学したことがある人

あらすじ

ゲーマーの間で「落とし神」と呼ばれるギャルゲー達人にして、現実女子からは「オタメガネ」と呼ばれる青年・桂木桂馬。ある日、クラスメートの高原歩美に押しつけられた校舎屋上の掃除中、携帯ゲームのメールチェックをしていた桂馬の元に「攻略してほしい女がいる」との挑発メールが届く。落とし神のプライドから即座に返信すると、上空から謎の女の子・エルシィが爆風と共に舞い降りてきて…!?
引用元:amazon.com

あらゆるギャルゲーを攻略して、

もはや2次元で落とせない女性はいない

通称:落とし神 と呼ばれる

桂木桂馬はドジな悪魔のエルシイとの契約で、

人の心のスキマに逃げ込んだ駆け魂(かけたま)を集めることになります。

桂馬は心の隙間を埋めるため、ヒロインと恋愛します。

ゲームの攻略ノウハウが現実世界で通用するか?

一見するととても軽いノリの漫画のようですが、

扱っているテーマはとても深く、身近なテーマです。

ちなみに著者の若木民喜さんは京都大学出身で

学生時代にゲームにハマり、その時の経験をこの漫画にも活かしているとのことです。

見どころ

駆け魂は人の心のスキマに巣くいます。

駆け魂はもともと悪人の魂で、人の心のスキマに潜み、成長します。

やがて大きく育った駆け魂は人の子として転生します。

駆け魂は心のスキマが広がりやすい思春期の女性に潜みます。

この漫画では、

「なぜ心のスキマが生まれるのか?」

というのも重要なテーマになっています。

心のスキマとはその人にとって欠けている部分をきっかけに広がります。

「欠けている」

と言うとネガティブなイメージに感じますが、

欠けていることを自覚するのは理想を自覚するのと同時です。

理想があるからこそ現状とのギャップに苦しみ、心にスキマができます。

理想がなければ、現状全てが完璧なので

ギャップに苦しむことがなく、心の隙間は生まれません。

理想を掲げ、それに近づくために努力をする。

だからヒロインが魅力的であり、応援したくなります。

「神のみぞ知るセカイ」にはそのようなヒロインが多く登場するように思います。

「理想」

というと少し大げさですが、

・自分の考えを堂々と人に伝えたい。

・理想の先生でありたい。

・早く走りたい。

・みんなにとっての優等生でありつづけたい

誰しもが描く「ありたい姿」

決してすべてが思い通りに ならない現実で

理想をどのように追い求めるのか?

というのがこの漫画のテーマであるように思います。

 

そして、心のスキマを恋愛に よって埋めるというのは

簡単に埋まらないギャップに対して

あきらめたり、逃げたりするのではなく、

人と支えあって自分の理想を目指していく

という人生のありかたを示しているのかなと思います。

ゲーム=理想の世界?

主人公の葛城桂馬がゲームを溺愛し、現実の恋愛から遠ざかるのも

理想が原因です。

桂馬曰く 現実の女性は直ぐに浮気するし、裏切る

理想からかけ離れた行動をとる、、、

理不尽で、非論理的

なので現実はクソゲー

といいたい放題なことを言います笑

理不尽なことがなく、

理想以外が存在しないゲームの世界こそが理想であり

自分は現実と接点を断った理想の世界の住人だと。

しかし、そのような桂馬もさまざまな女性を攻略するなかで

現実の世界で理想とのギャップに苦しみながらも 、

前に向かおうとするヒロインの姿勢に触れ

少しずつ考え方を改めるようになります。

理想の人間とは?

物語も中盤(12巻)になり桂馬とヒロインが理想について意見をぶつけ合う話があります。

読んでいてとても面白かったので少しご紹介したいと思います。

ヒロイン:倉川灯(くらかわあかり)

灯の正体は後ほど地獄関係者だと分かりますが、

攻略時に桂馬は全く気づきませんでした。

灯は生物部で

理想の人間をつくる実験をしていました。

(といっても簡単なロボットでしたが)

灯の考える理想の人間は

心が強く、迷わない、自立しており、争いを起こさない人間を指します。

そんな人間が理想の人間で、

そうでないから争いが起こり、悲しみが生じる。

 

これに対して桂馬は、

もしそれが人間の理想というのならば、

その理想の世界に愛情は要らない。

誰もが欠けている部分をもち、

それを満たそうと一生懸命に生きる。

そして足りないところを補うために他人への愛があると。

理想の世界は存在するが、それは完璧な世界ではない。

 

何かにたようなことを古代ギリシャの哲学者も論じていました。

古代ギリシャの哲学者プラトンは「イデア論」を唱えました。

イデア論では、

人は心の中に理想(イデア)を描くが、それは現実では決して実現することがない。

しかし、その理想を追い求め理想に近づくことが重要だと説いています。

 

それに対してアリアストテレスはイデア論を批判し、

現実世界に目を向けます。

人は欠けた部分を持つかもしれないが、

それも含めての人間だと。

つまり目指すのは理想(イデア)でなく、欠けた部分も含めて幸せを目指すべきだと。

まさに「神のみぞ知るセカイ」のテーマにも近いかと思います。

 

下記の写真の中央のふたりで、

天を指さしているのがプラトンで地を指しているのがアリストテレスです。


ラファエロの間 (トリップアドバイザー提供)

ちなみにこちらはかみのみぞ知るセカイの8巻の表紙ですが、似た構図が描かれています。

まとめ

誰しも

人生 こうありたい、こんな人になりたい

といった「理想」を心に抱いていると思います。

しかし、現実はほど遠くそのギャップに苦しむこともあると思います。

理想とかないなーと思う人も

実は自分の持っている理想を諦めているだけかも知れません。

うまくいかない世の中ですが、

うまくいかないことこそが人生であり、

その中でどのように自分が納得いく生き方をするのか?

といったことを考えさせてくれる漫画でした。

少々お堅い紹介になりましたが、実際の漫画は

魅力的なヒロインが多く、読んでてとても楽しい作品です。

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